公開: 2022年9月19日
更新: 2022年9月20日
言語学者の松本克己は、『世界言語のなかの日本語』(2007)を出版し、世界中の言語を次の7つの性質によって分類する新しい方法を提唱しています。それは、(1)発音でLとRを区別するかどうか、(2)形容詞が名詞のような変化をするか動詞のような変化をするか、(3)名詞について多数・複数・単数を区別するか、(4)動詞が文末に来るか主語の後に来るか、(5)動詞が主語の人称や単数・複数によって変化するか、(6)名詞が主語のときと目的語の時で変化するか、(7)1人称・2人称の複数と単数を区別するか、(8)複雑な敬語表現法があるか、(9)名詞に冠詞をつけるか(例えば、名詞を特定する英語のtheやそうでないときのaやan)、などによって世界中の言語を分類する方法である。
松本克己著、「世界言語のなかの日本語」、三省堂(2007)、85ページから162ページ